お知らせ
倉庫屋根への波板カバー工法
2023.09.27
先日、ご贔屓にしていただいているお客様から屋根の雨漏り修理のご依頼を頂きました。現場調査に伺うことを伝え事務所から車を10分程走らせると御依頼主宅に到着です。会話を楽しみつつ案内されたのは築年数約60年の木造の倉庫でした。
60年の歳月からなる気候の条件や変化を耐え忍んできたことを思えば、どうしても劣化部分が所々見受けられます。しかしながら今回のご依頼は屋根ですのでそちらを調査します。雨漏りの原因は経年劣化による屋根トタンの亀裂でした。補修した形跡は在るものの決定的な解決には至っていない様子です。また周囲を見渡すと山に囲まれています。これは、横葺き屋根の繋ぎ部分に樹木の葉や種、土埃などが詰まり、毛細管現象が発生し雨漏りを引き起こす確率が高い条件であることがわかります。お客様に調査結果を伝えると、修理に掛かる費用の見積書を作成して欲しい旨のご依頼を頂き数日後、修理工事プランを数パターン提出。
その中から選んで頂いたプランは波板鋼板によるカバー工法。既存の屋根は剥がさずそのままでよく屋根の上に棒状の木下地を取り付けその上に波板の屋根を被せ、先行の木下地に専用の傘ビスにて固定する工法です。メリットとして、余程でない限りは解体部分が小規模であることから、廃棄物処理などの関連費用が少なくて済むことが挙げられます。但し、既存下地の老朽化等の状態はしっかり見極めなくてはなりません。それらを踏まえて工事開始です。
⇩木下地の取付け
⇩波板鋼板取付(完成)
天候にも恵まれ無事完成です。青色系で屋根に重量感が加わった効果でしょうか?建物全体がシャープになった印象です。